講評会
奨励賞受賞作品(2点)について(2/2)
棗 ─────引き続きまして、デザイン部門の奨励賞作品、浅野絵莉様と関美怜様の「Layer」でございます。志甫さん、よろしくお願いします。

奨励賞
Layer
W30 × D30 × H2
浅野 絵莉 / 関 美怜
ASANO Eri & SEKI Misato (Japan)
志甫 ─────一言で言いますと、単純にかわいいということになります。香川県の伝統的な漆芸技法を応用した、ポップでかわいらしい、小さなアクセサリーが奨励賞に選ばれました。技法的には、堆漆(ついしつ)といい、100~200ぐらいの層に塗り重ねた板を斜めに切って、その重なり目を見せているのですが、100層、200層の色漆の配色にお二人のセンスを感じることができました。
こういうアクセサリーの作品は、裏面を見ると、意外と雑になっていたりすることもあるのですが、これは銀できちんと仕上げられて、細かな配慮がなされているという、女性ならではの作りになっていると感じました。
これまで漆のアクセサリーというのはいろいろな産地で作られてきていると思うのですけれども、きれいだとか、美しいとか、上品だとか、そういった形容詞が当てはまるものが多いかと思います。しかし、この作品はだいぶ前から知っているのですけれども、ポップでかわいいという言葉がすごく似合うような気がします。やはりこのような身近な漆というものの提案というのは非常にうれしいことで、身に着けて、装った人がわくわくするような楽しさが感じられるような作品であるということで、高く評価しております。
棗 ─────志甫さん、ありがとうございました。
